高級スキンケアブランド「TATCHA」は「五感を使ったリラクゼーション」をモットーに商品開発をしている。弊社では主原料であるインディゴ（藍）を音楽に変換させるという特異な依頼を受けた。現代社会において様々なストレスが蔓延しているが、そんな中で、音楽や音がリラックス効果をもたらし、心身ともに健康的な状態を保つ上で鍵となっていることが科学的に証明されている。しかも、自然界が持つ癒しの力と組み合わせることで、絶大な効果が生まれるのだ。日本の文化や原材料にインスパイアされたTATCHAとSynは、オリジナルの音響的癒し体験を提供するプロジェクトに取り組んだ。このプロジェクトの土台となったのが、自然界独自の音。「ピンク・ノイズ」と呼ばれるこの音の周波数は心身にポジティブな影響をもたらすことで知られており、波の音や、降り続く雨の音などがその顕著な例だ。Synは手つかずの自然に囲まれた十和田湖で、今回の音楽制作で使用するサウンドパレットを探求し、このプロジェクトのサウンドスケープに命を吹き込むべく、現地ガイドと共にこの地域全般でフィールドレコーディングを行なった。私たちは自然が持つ独自のメロディーに感銘を受けながら、植物、滝、小川、海岸線、歌声や様々な竹笛の音を録音し、TATCHAのホリスティックなスキンケアを取り入れたデイスパ用のサウンドトラックの基盤として使用。Synにとってこのコラボレーションは、自然界がクリエイティビティとヒーリングのインスピレーションになることを再認識する機会となった。
